留学経験者の声

私は高校生のころから海外に興味があり、大学に入ったらぜひ留学してみたいと思っていたので、2回生のときに迷うことなく部局間交換留学に申請しました。英語圏の国の中でも特に興味があったイギリスを選び、IELTSなど徐々に準備を進めていきました。
8月後半に渡英し、初めの1ヶ月は準備コースを受けました。ここではエッセイの書き方やプレゼンの仕方など、今後の授業で必要になる基本事項を学びました。日本でとったIELTSのスコアが足りないため受けることになったこのコースですが、イギリスでの生活に慣れることができたし、9月から本格的に始まる授業に備えるという意味でも非常によかったと思います。また、このクラスで出会った友達とはその後の留学期間を通じても交流がありました。
イギリスでの授業はそれぞれがレクチャーとセミナーから成り、日本とはだいぶ異なるので新鮮でした。セミナーは少人数の、日本で言うゼミのようなもので、ケーススタディやディスカッションをします。初めは圧倒されてなかなか発言できずに苦労しましたが、しっかりと準備し備えることでだんだんと慣れていきました。前の週の授業で学んだことをもとにセミナーが展開されるため、セミナーの予習をすることで授業の復習にもなり知識が定着しやすかったように思います。長期休みにはほとんどすべての授業に3000ワードほどのレポートが課されており、提出時期も近いため苦労しました。提出前には寮のキッチンや図書館などで集中して仕上げていました。日本ではあまりレポートを書く機会がなかったため苦労しましたが、教授と面談もしたりしてアドバイスをもらいました。

特に私が行ったロンドン大学SOASは学生の約半分近くが留学生という環境で、日本にいてはなかなか会えないような国の学生たちとも交流することができました。中東やアジアの研究が盛んという背景からか、シリアやイランの学生とも会いました。寮のフラットメイトがシリア人の女の子で、家族をシリアに残してきた彼女が、この状況の中家族にいつ何が起こってもおかしくないから常に覚悟しておかなければならないと言っていたのをよく覚えています。日本という安全な国で生きてきた自分にとっては衝撃を受ける話がいろいろとありました。
寮ではキッチンを共有するフラットメイトが5人いて、フランス、イタリア、イギリスなど皆出身国が違ったのでとても楽しかったです。それぞれの出身国の料理を作ってみんなで食べることもありました。私はジャパンセンターという日本の食材を扱うスーパーで材料をそろえ、お好み焼きを作り、みんなに喜んでもらえてとても嬉しかったです。

長期休みにはよく旅行をしました。美術館が好きなので、各地で名作を実際に見られてとてもいい思い出となりました。LCCの飛行機を使えば、驚くほど安くあちこちに行くことができ、とてもいい機会だったと思います。ロンドンでもほとんどの美術館が無料で、大学から歩いて行ける距離に有名な美術館があったためよく気分転換にいっていました。ヨーロッパで10ヶ月もの間生活するという貴重な体験ができて本当に良かったです。
留学に行くということは学生生活の中でも大きな決断ですし、今後の人生にも影響し得るものだと思います。実際に留学に行ってみて思い描いていた留学生活のイメージと違うことや苦労することはもちろんありましたが、少なくとも今後の人生であのとき留学していたら・・・と後悔することはありません。実際に行動を起こしてそこで得られたものはよくも悪くも今の自分の実力であり、将来への指標ともなると思います。特に、交換留学はとても恵まれた大きなチャンスであり、この制度を利用できたことにとても感謝しています。今後は向こうで学んだことや得た友人を大切に、日本でも頑張っていきたいと思います。